銃佐ェ門ら一行は、港街の医療所に皐月を送り届けていた。


皐月の怪我の出血は激しかったが、なんとか間に合い、一命は取り留めている。


しかし、容態は安定せずに、いまだ意識は戻ってはいなかった。


銃佐ェ門は皐月の看病を桃華に任せて、身支度を整えると蛮族の城へと取り急ぎ向かう事にする。


そこにはどのような結末が待ち構えているか分からない故の、桃華に対する銃佐ェ門の配慮があった。


アークら元親衛隊の面々も、銃佐ェ門に助勢を申し出て戦艦を出航させるのだった。



往路で、約一週間が経過するのだが―



強行軍で、あった。