鬼 鴉【総集編】




闘いは、終わった―



中庭は、地獄の門のように入り口を開き、死者を招く。


死神は還り、生者は踏み止まる。


鬼は死に、鴉も死に、人が生き延びていた。


中庭の芝生には鬼人と鴉の骸のみが、倒れているダケである。


その屍を足元に従えて、闘兵衛は空を眺め、荒く呼吸をしていた。


満身創痍―


首の裂傷―


右腕の貫き傷―


身体の至る所の刺し傷、切り傷による出血―



そして、腹部を貫いている太刀―