「我が名は鴉……。鬼を捜し、喰らふ者ナリ」



二刀を持つ両腕を広げ、鴉は名乗る。


その姿は非常に禍禍しくありながら、人間の業を色濃く表していた。


闘兵衛は統べてを受け入れ、大地を駆ける。


鴉も同調するようにし、大地を翔ける。



鬼鴉、最期の刻が近付きつつあった。