船は動き出し、島を離れていく― 甲盤の上には、座り込み泣き続ける桃華の姿があった。 皐月は応急処置を受けて医務室に運んだのだが、この船に医者は存在しないため、予断を許さない状態にある。 とりあえず、近くの港町まで移動する必要があった。 アークら元親衛隊の人間も、強行手段をとるワケにはいかず、銃佐ェ門の案を呑む。 なにより、桃華が折れた以上、アークらに主張する資格がなかった。