「ソレは遺された者の事を考えていないヤツの、台詞だっ!!」 アークの反論に対して、銃佐ェ門が怒鳴る。 己を省みてか、その言葉には凄みがあった。 「我々も……、トウベェさんを犠牲にしているのでは、ないのですか?」 気勢を削がれたアークではあったが、揚げ足を取るように反論を試みる。 戦士として生きてきた者にとって、死に怯えていると思われるのは、屈辱だった。