「……答えるんダ」 冷酷とも言える口調で、銃佐ェ門は促す。 「良くて、二割。イヤ、ほぼ全滅でしょう……」 桃華は下に俯いたまま、答える。 「イイ、判断だ……」 銃佐ェ門は無表情で感心しつつ、桃華の言葉に頷いていた。 過大とも取れる言動ではあったが、あながち外れではない。 数々の闘いを制してきた闘兵衛ならば、数十人の人間を一撃ずつで、仕留める事が出来るだろう。 その闘いぶりを目の当たりにしていた銃佐ェ門と桃華なら、戦闘能力の差はすぐにわかった。