「トウカ様っ!?」 さすがに危険だと感じたのか、アークが仲裁の為に桃華を宥める。 「……敵は、一体何名なんですか?」 「1人……、だ」 割って入ったアークが確認するように尋ねると、銃佐ェ門はボソリと呟いた。 「銃佐殿……。アナタは闘兵衛を、見殺しにすると言うのですかっ!?」 「俺だって、手助けに行きてぇさっっ!!」 吠えるように声を発する桃華に、銃佐ェ門は即答で大声を上げる。 押し殺していた感情が、一気に爆発したようでもあった。