「……いかがなされましたっ!!?」 船上から、アークが叫び掛ける。 蛮族の城、港― 海上に浮かぶ新造戦艦の下に、人間が集まっていた。 銃佐ェ門と皐月、桃華の姿を認めたアークら元親衛隊の面々が、駆け寄っている。 「……皐月サンが、斬られました。処置の方をお願いします」 桃華は火繩銃と大太刀を地面に置き、アークらに淡々と話し掛けた。