「あんなヤツと、共倒れするつもりはネェよっ。それに、俺独りの方が、闘りやすいからな?」 闘兵衛は桃華と視線を交わせ、少しクダけた口調で呟く。 「しかしっ……!?」 さらに、慌てて口を開く桃華は闘兵衛と視線を絡めたまま、身体を大きく振るわせる。 「イイから、行け。皐月が手遅れになるゼ?」 「……っ」 闘兵衛は伺うように語りかけるが、桃華はいまだ納得のいかない様子で、口ごもっていた。