どちらにせよ、闘兵衛の制止は間に合わず、皐月は斬られている。 その分、鎖帷子を着込んでいた事が幸運だったのは、確かであった。 「アレは、ジェノス並。否、まるで俺自身……、ソレ以上かもしれん」 闘兵衛は銃佐ェ門の質問に、答えるように呟く。 「……っ!?」 皐月の止血を行っている銃佐ェ門は、その闘兵衛の言葉に驚愕する。 「それほど……、か?」 銃佐ェ門は表情を凍り付かせ、尋ね直した。