鴉と闘兵衛の間に、桃華が護衛するかのように、立ち塞がる。 「皐月サンはっ!?」 太刀と意識を鴉に向けながら、桃華は声を荒げて尋ねていた。 「鎖帷子のおかげで傷は深くない……。が、斬られすぎだっ!出血の量が半端じゃねぇっ!!」 闘兵衛が支えている皐月の傍まで銃佐ェ門は駆け寄り、その容態を素早く判断する。 鎖帷子を忍び装束の下に着込んでいる皐月だが、その鎖帷子は真っ二つになっていた。