突然にソレは、鴉と名乗った人物は、襲い掛かって来る。


疾い―


否、動きが見えない。


静から動。どころでは、なかった。



無から有、零から壱―



ヒトにして、人に非ず。その不条理な動きは、人の理を無視していた。


反応できた事が、奇跡といっても過言ではない。


銃佐ェ門に襲い掛かる鴉は、右腕を振り上げるのだった。