「鬼よ、死んだか?」 「「っ!!??」」 不意に発っせられた言葉に、全員が振り向く。 ヒトの気配などなかったハズ、闘兵衛すら気付かなかった。 もちろん、誰ひとり気付かずにいたその人物を、全員が見る。 ボロボロの外套を頭から羽織るその人物は、まるで闇― その場に集まった濃厚な殺意が、実体化したかのような存在感であった。