「さぁ、戻ろうか?」 銃佐ェ門は決着を口にすると、全員に声を掛けていた。 「……あぁ」 闘兵衛は短く返事をし、桃華と皐月を見やる。 まだ立ち直るには時間が掛かりそうだが、それでも銃佐ェ門の言葉に答えるように頷く。 しかし、異変に、違和感に誰も気付かなかった。 中庭に、ナニかが現れた事を― 鬼人の骸の傍に、人影がある事に―