『メキュンッ』 頚椎の砕け散る音が、響き渡る。 鬼人の顎は闘兵衛の蹴りによって跳ね上げられ、首を軸とする、まるで、鹿脅しのような動きをみせていた。 だが、骨の稼動域を遥かに超えた高速の衝撃は、脊髄を粉砕して、人体を絶命に追いやる。 ソレは、闘いの終わりを意味していた。