とにもかくにも、破裂しそうにまで膨れ上がっていた殺意は、急速に密集していく。 闘兵衛と鬼人のぶつかり合う中心点は、竜巻の目のように全てを吹き飛ばそうとする。 生命を― その生命を、一方の生命を奪う事でしか、殺意を昇華できない。 引かれ合う魂は咲き散らんばかりに、輝き放っていた。