(……私は、この状況下で戦う事ができるのだろうか?) 太刀を鞘に納めながら、桃華は思案を巡らす。 桃華から見て、闘兵衛の行う攻撃方法は見抜けなかったが、鬼人の策はわかる。 正眼、鬼人は中心線に、太刀を構えていた。 上段斬りと、突きによる二段攻撃。 しかも、ソレを同時に放つ技を、狙っているのだろう。 鬼人が持つ技で、必殺技といっても過言ではない代物だった。