しかし、鬼人はそれほど器の小さな人間では、なかった。 すぐに認識を改め、桃華を見詰めている。 「ロインも黒鬼も死に、残ったのは私だけ、か。だが……、私がいる限り鬼鴉は不滅だ」 鬼人はその台詞と共に、太刀を抜き放つ。 「貴方の行いが、幾多の人間を不幸に陥れて来たのでしょうか……?」 鬼人に反応するように、桃華も口を開く。 『チイィンッ』 「貴方を、斬ります」 太刀を抜き放ち、桃華は声を発するのだった。