闘兵衛は好敵手であった黒鬼の骸を一瞥し、黙礼する。 ソレが闘兵衛なりの黒鬼に対する、礼儀だったのかもしれない。 「「?」」 その行為に、銃佐ェ門と皐月は首を傾げる。 戦った敵に頭を下げる事など、不可解であったからだ。 だが、闘兵衛が黒鬼に敬意を持っていた事は明白である。 銃佐ェ門も皐月も、それ以上の事はナニも言わなかった。