「ソレが、お前の家族の墓か?」 紙洲は臆する事なくその人影に、青年に向けて、声を掛けていた。 「っ!?……紙洲……」 青年は紙洲の姿を認め、その方向へ歩き出す。 青年の名は、闘兵衛。 一家殺害という事件に巻き込まれ、犯人を捜す為に街へと下りて、復讐を果たした男であった。