女の意地の戦いは、一方の生命を奪う事でしか、終わらない。 その思いと覚悟の量は、戦うほかに、見出だせないであろう。 ただ桃華の勝因の一つは闘兵衛との戦いが、その一瞬で己を高めるモノであった事が、最大の理由である。 逆をいうなら、ロインが強敵との死線を潜っていない事にもあった。 ロインはその才能を磨く必要がなく、知謀のみを研磨している。 結果、この戦いに負けてしまう。 秀才というロインの天賦の才は、桃華によって芽を出す前に刈られてしまった。