交差し、接触を果たした2人だったが、背中を向け合ったままである。



太刀を突き出し、険しい表情のまま固まる桃華―



ロインは振り返ると薄く笑みを浮かべて、桃華に視線を送る。


その微笑みは人のモノとは思えないほど美しく、儚げであった。