「……闘兵衛っ!!アレはもう駄目だっ!?総掛かりで挑むしか……」 火繩銃と回転銃を構え、銃佐ェ門は闘兵衛に声を掛けたのだが、一瞬にして言葉を失ってしまう。 理由は、闘兵衛の顔を見ただけである。 歯を喰いしばり屈辱と怒りを混ぜた、複雑な表情だった。 後にも先にも、そのような表情をする闘兵衛を見たのは、銃佐ェ門にとって始めてである。 とにもかくにも、鬼鴉の戦いは第二幕を迎えたのであった。