懐から液体の入った硝子瓶を取り出すと、黒鬼はソレを一気に飲み干す。



「「……っ!?」」



黒鬼のその行動が理解できず、闘兵衛、銃佐ェ門に皐月は、お互いに顔を見合わせた。


次の瞬間、黒鬼の気配が変化する。

否、変化などという生易しいモノでは、ない。



変身、である―



「「っ!?!?」」



理性を失い、殺意の固まりと化した黒鬼に、全員の表情が凍り付く。



「……まさかっ!?」



見覚えのあるその変動、液体を飲む事によって得られる、狂気―


銃佐ェ門は記憶の中にある出来事を思い出し、声を上げていた。