門を抜け、城内に入った闘兵衛らではあったが、人の気配はなく、まるでそこは、廃城のようだった。 城内を突き進む闘兵衛らに、襲い掛かってくる兵は皆無である。 「肩透かしもいいトコだな……?もう少し、歓迎されると思っていたんだがナァ?」 銃佐ェ門は現状にボヤキながらも、誰にとも言うワケでもなく呟く。 「「……」」 闘兵衛を始めとし、桃華と皐月は苦笑するしかなかった。