「……それ程ですか?」 青ざめた表情で桃華が問い質すと、皐月は黙って頷く。 先の、闘兵衛と黒鬼の戦いを見ていたのは、皐月と鬼人ダケであったからである。 規格外の黒鬼の戦闘能力は、記憶から消えない。 そして、鬼鴉に属していた桃華でも知らない事実であった。 「……まともにヤり合うには、人としての性能が違い過ぎる」 闘兵衛は黒鬼をそう評価し、さらに続ける。 「正直、相手にしたくないが……、ヤるしかねぇよナ?」 日本の長崎での戦闘を、激戦を思い出し、闘兵衛は真剣な顔で呟いた。