「イヤ、確かにアイツもたいした腕前なんだろうが……、俺が感じているのは別のヤツのだ」 「ん?」 闘兵衛は鬼人ではなく、別の人間の気配を上げている。 イマイチ意味を掴めない銃佐ェ門は、短く言葉を発した。 「黒鬼とか言ったかな?ヤツの気配だろう……、痺れるほど肌に伝わる」 「「っ!?」」 闘兵衛の台詞に、桃華と皐月がともに敏感過ぎる反応をしていた。