「……ヤツらの大将は、いるのかねぇ?」 銃佐ェ門は回転銃を片手に、引き攣った顔で声を発する。 周りの静けさから、前回の鬼鴉の隠れ拠点での待ち伏せを、彷彿させていたからであった。 もっとも、思い出したくもない罠ではあるが、だからといって目を背ける事のできない、事実であろう。 「あの人は、います」 そんな銃佐ェ門の愚痴に対し、桃華は素っ気なく答えていた。