「確かにな……。だが、父上と母上の隣りに妹の姿がなかった事が、やけに気になってな?」 「……」 眼を綴じ冷静に語る鬼人に、ロインはナニも言えずにいる。 「……今日は、面白い事が起こりそうだ」 鬼人はそう呟き、ロインと視線を合わせながら、さらに続けて呟く。 「私に関係する人間が訪れたら、丁重にもてなして、私の元へ連れて来てくれ……」 「っ!?」 鬼人の言葉に、ロインは驚愕するのだった。