「本人に聞く以外、わからん。……って事か?」 「……だな」 諦めたかのように声を発した銃佐ェ門に、闘兵衛は同意の言葉を漏らす。 「俺達の目的は鬼鴉だ。ジェノスがどんな利益を掴もうと、知ったこっちゃあ、ねぇよ……」 さらに、闘兵衛は疑惑を振り払うように早口で、ジェノスを切り捨てる。 「確かにナ……。にしても、お前が日本への帰還を口にするとは、どういう心変わりだい?」 銃佐ェ門は苦笑いを浮かべて、闘兵衛を覗き込むように尋ねていた。