「感謝される覚えはナイが……、一つ願いを聞いてくれるか?」 頭を下げるアークに対して、闘兵衛は苦笑を浮かべながら、声を掛ける。 コレも、闘兵衛の本心であろう。 「願い?」 「あぁ……。この戦いが終わったら、俺達を日本に連れて帰ってくれないか?」 アークが首を傾げ問い直すと、闘兵衛は頭を掻きながら、冷静に答える。 「承知いたしました。その願い、必ず叶えて差し上げます」 深々と頭を下げ、アークは満面の笑みで答えるのだった。