「トウベェさん……」 「?」 不意に、声を掛けてくるアークに対し、闘兵衛は疑問符を浮かべる。 そもそも闘兵衛とアークに、関係はない。 名前を呼ばれた事すら、謎である。 「僕達は貴方の事を、恨んでいました。トウカ様を連れ去った張本人として……」 「……」 アークの途切れ途切れの言葉を、闘兵衛は冷静に黙って聞いていた。