「偶然にしちゃあ、でき過ぎだ……。俺はお前らの登場に、納得してねぇんでな?」
銃口をアークに向けたまま銃佐ェ門は微動だにせず、うたぐり深い声を発する。
「……誰の、差し金だ?答えろぉっ!!」
銃佐ェ門は吠えるように叫ぶと、引き金に掛けている指にも力が篭もっていく。
この言葉からわかるように、銃佐ェ門が鬼鴉の親衛隊を信用していない事は、確かである。
仲間を守る為に、敢えて自ら危険に飛び込む事こそが、自分の義務であると銃佐ェ門は思っていたのだった。
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