油断している部分もあったが、この殺気は尋常なモノではない。 この船の中で、銃佐ェ門の殺意が膨れ上がっていった。 「……確かに、俺達にとっちゃあ、都合がイイ。だが、都合が良すぎると思わねぇか?」 照準をアークに定めたままで、銃佐ェ門は冷静に問い掛ける。 「どう言う意味です?」 アークは身動きも出来ずに、そのままの体勢で尋ねていた。