桃華が蒔いた種は、根を伸ばし、花を咲かし、実をつけている。


それこそが、人の関係なのかもしれない。


人間をモノ扱いすれば、ソレ相応の報いを、後に味わう事となる。


真剣に付き合えば、まるで財産のように、自分の強みになるであろう。



鬼人と桃華に、どのような差があったのか―



鬼鴉の親衛隊が、鬼人を見限り、桃華に手を貸す理由はその差にこそ、あった。