「……なっ!?」 アークの申し出に、桃華は戸惑い言葉を失う。 まさか、親衛隊の人間が自分を慕って、未だにそのような台詞を言ってくれるとは、思ってもいなかった。 桃華は人の繋がりというモノに、ただ震える。 「……鬼鴉の最後を見届ける事こそが、親衛隊であった我々の最後の勤めなのかも、しれません」 アークは淡々としながらも、優しげな口調で呟いた。