「ハイ……。我々も鬼鴉から、裏切り者扱いされています」 もう一つの情報、アークらが元親衛隊という肩書になっていた事である。 にわかには信じ難いが、生き残っている鬼鴉の幹部が乗船していないという事が、実証であろう。 「アノように騒ぎにならないやり方しかなかったのです。お許し下さい」 「気にしていませんよ。そのような事情になる事は、重々承知していますので……」 アークは深く平伏して、近況を説明する。 桃華は微笑みを浮かべ、アークに声を掛けた。