徐々に徐々に、人気の無い通りまで闘兵衛らは、外套の集団に追い詰められて行く。 ―4人対20人― 取り囲むように動くその集団に、町人達や船乗り達も最初は怪しんだ。 しかし、流血沙汰や喧騒状態に陥らないようならば、黙殺や無視するのが正しい。 見過ごす事が拘わらない為の、最善の方法なのであろう。 外套の集団はむしろ、そういう邪魔が入らないように、そう動いているようにも見えた。