数は、20人ほど― 近付き過ぎず、離れ過ぎず、一定の距離を保ちながらも、闘兵衛らを追いやる。 「……どうする?仕掛けるか?」 闘兵衛は一瞬で臨戦態勢をとると、銃佐ェ門に向かい声を掛ける。 一番攻撃力が高く、速さのある闘兵衛が先陣を勤めるのが、正しいのであろう。 「こう動かれては狙いが定まらねぇが……、窮地に立たされる前にヤり合うのが、正解か?」 謎の集団に回転銃で照準を付けながら、銃佐ェ門は答えた。