「コイツら、海賊なんかじゃねぇっ!?……訓練された、軍隊だっ!!」 開口一番に、銃佐ェ門はそう叫ぶのだった― 野宿を済ませ、次の港町に進んだ闘兵衛ら一行である。 しかし、闘兵衛らを待ち構えていたのは、頭からスッポリと外套に身を包んだ謎の集団であった。 港に寄った闘兵衛らを取り囲むようにし、外套の集団が行動する。 その動きに一切の無駄はなく、的確な陣形を保ちながら闘兵衛らとの距離を縮めていった。