蛮族の城―



静けさ漂う城内には、人の気配は少ない。


人がいないというワケでは無いのだが、人が住んでいる。という存在感がなかった。


奥にある豪華な部屋に、1人の男性が静かに佇んでいる。


微動だにしない姿は、一種の座禅にも似た行為に似ている。それは、悟りの境地を開いているようでもあった。