「確かに、前の闘兵衛殿なら海を泳いででも、向かったハズ……」


「……っ!?」


銃佐ェ門に同調するように、皐月は声を発する。

その言葉に闘兵衛は一瞬だけ裏切られたような、切ない表情になり、うなだれていた。


「……プッ」


様子を伺っていた桃華ではあったが、そのやり取りに吹き出してしまう。



「……」



バツが悪いのか闘兵衛は反論もせずに、眼を綴じ沈黙するのだった。