鬼 鴉【総集編】



闘兵衛は、街を去った。


それ程までに傷は深く、浸蝕していたのだろう。



桃華にとって闘兵衛は、真の名を知る唯一の人物であったが、互いに背負い込んだ重荷が妨害していた。


刻さえあれば、傷を舐め合うように心を癒す事が出来たのかもしれない。



しかし、ソレは所詮叶わぬ事であった。