「……どこかで船を手に入れなければ、その場所へは行けません」 桃華はハッキリと断言しながらも、表情を曇らせた。 「それに、蛮族の城への正式な道程は、私にはわかりかねますから……」 そこまで言うと、桃華は口ごもる。 つまるところ、手だてが無いという事だろう。 暗礁に乗り上げたワケではないが、前途は多難である。 「ジェノスの船長でも、無理矢理とっ捕まえとくべきだったかナ?」 銃佐ェ門は腿肉に食いつきながら、呟いた。