鬼 鴉【総集編】




肉の焼ける香ばしい匂いが、森の中を漂う。



「……さしたる情報も手に入らないが、ヤツ等の居場所はわかっているのかい?」


野鳥の腿肉を片手に声を発したのは、銃佐ェ門であった。


旅を続けていく中で鬼鴉の情報は、ほぼ、皆無である。


縮小化、弱体化、怪情報にも近い噂―


桃華の知り得る情報と大した差もなく、今現在に至っていた。