運命は、ナゼ、闘兵衛らに困難な道を与えたのだろう。 人は、己の周辺を賄うだけでは満足できないのであろうか― 巻き込まれた人間は、立ち向かうか、泣き寝入るしか、無い。 これまでの人生を一転するような事になったとしても、ソレもまた自分の人生として歩むしかないのであろう。 絡み合う運命にいかほどの価値があるかは、誰にもわからない。 苛酷ともいえる宿命に、闘兵衛らは徐々にではあるが近付きつつあった。