鬼 鴉【総集編】



山鼠と野鳥を見事な手際で捌く闘兵衛を見つめ、銃佐ェ門は妙に納得している自分に気が付く。


(そうか……、そうだったな。アイツにとって、コレが普通なんだろう)


その納得は、戦っていない闘兵衛の姿を、浮き立たせる。


(山で獲物を狩る。ただ自分の食いぶちだけ考えていればイイ、生活を送っていただろうに……)


銃佐ェ門は苦笑と共に、闘兵衛の現状を憐れむのだった。