「死神について……」



「ッ!!??」



紅拳の口からもたらされた不吉な言葉に、黒鬼は度胆を抜かされる。


「……何故だ?」


「何故だって……?蛇の道は蛇。イヤでもその名は、耳に入ってくるよ」


苦虫を噛み潰したような顔で問い質した黒鬼に、紅拳は素っ気なく答えると棍を肩に担ぐ。


「……知らないとでも、思っているのかい?」


若干ズレた会話に、紅拳は尋ね直していた。