鬼 鴉【総集編】



「?」


「……貴方は、まだ彼が攻めて来るとでも思っているのですか?」


その笑みに対し、首を傾げた黒鬼に紅拳は冷笑を浮かべ、問い掛ける。


「……実際はわからん。しかし、渦中にいるような……」


言葉を濁しながらも黒鬼は、呟く。



「イヤ……。今からが、本当の戦いのような、気がするんだ」



曖昧にではあるが、黒鬼は暗雲漂う鬼鴉に一抹の不安を感じていた。