久々に訪れた根城、というほど感慨深いモノではない。 黒鬼は岩肌を踏み締めながらも、岩山内に出来た洞窟に入っていく。 「……」 洞窟内は、相変わらずと言っていい程の不気味さが漂っている。 黒鬼は閉口したままで、洞窟内を進んでいく。 先の戦闘で使用された罠は、洞窟にそのままの状態でとり残されている。 さすがに死体は片付けられてはいるが、罠を撤去する人員は、配置されていない。 鬼鴉という組織が、組織として成り立たずに疲弊仕切っている事は、ソレだけを見ても、明らかであった。